【ねこ本】『ドメスティック・キャット』



どぅぶるにゃーん。
どうも、筆者です。
今回は、ネコの専門書のご紹介です。

伝説的名著

ネコのことを本気で勉強するのなら、この本を避けては通れない!
と、言ってしまえるほど有名なネコの本。
それがこの『ドメスティック・キャット』です。
ネコのことを扱う専門書では、必ずと言っていいほど本文中や参考文献一覧に本書の名前があがります。
一般の読者だけでなく専門家からも多く読まれるというのは、それだけ内容への信頼が厚い証でもあります。
ネコの行動を扱う専門書の多くはネコ科の一般的な話から、イエネコの話へと移ります。
普遍的な話も面白くはあるのですが、ネコ暮らしにとって重要なのは、やはりイエネコの話。
やや冗長に感じてももどかしく思うこともままあります。
その点、本書はイエネコのことを中心に内容が構成されています。
イエネコの行動を考察するために、野生ネコの話が言及される、という流れです。
ネコ暮らしにとってもっとも知りたいことがあますことなく触れられていて、まさにかゆいところに手が届く一冊です。
とはいえ、値段は七千円前後とそこそこするのが悩みどころ・・・
興味本位では手が出しにくいお値段ではありますが、ネコのことを本気で知りたいなら、一度は読んでおくべき名著でしょう。

本について

[ShopLink mode=”book” title=”ドメスティック・キャット―その行動の生物学” keyword=”ドメスティック・キャット” item_id=”4885008298″ detail=”デニス・C. ターナー,パトリック ベイトソン チクサン出版社 2006-04-01″ /]

目次

第1部 序論
 第1章 なぜ猫なのか?
第2部 子猫の発達
 第2章 猫における行動の発達
 第3章 母猫と子猫の関係に影響を及ぼす要因
 第4章 イエネコの個性:その起源と発達ならびに安定性
第3部 社会生活
 第5章 イエネコとその近縁野生種が使うさまざまなシグナル
 第6章 イエネコの群居性:イエネコの社会生物学と疫学
 第7章 イエネコとその他のネコ科動物における生息密度と空間構成ならびに繁殖戦術
第4部 捕食行動
 第8章 イエネコの狩猟行動と獲物となる動物個体群への影響
第5部 猫と人
 第9章 猫の家畜化と歴史
 第10章 人と猫の関係
 第11章 猫の福祉に関する問題
第6部 後記
 第12章 猫に関する疑問あれこれ