【ねこ本】『動物看護のための小動物栄養学』


どぅぶるにゃーん。
どうも、筆者です。

専門すぎない専門書をください

みかときなこが下痢をしてからというもの、ネコの栄養について色々と調べていました。
ところが。
ところがですよ?
できれば専門的な話が知りたいんです。
でも、あんまり専門的すぎても困るんです。
買ったものの内容がさっぱりちんぷんかんぷんでは、心もポッキリ折れてしまいます。
表紙提供元:Amazon

わりとやさしい専門書

その点、本書はわりとやさしい専門書と言えました。
動物看護師になる学生のためのテキストなので、そこまで難しくはありません。
もちろん、専門的な内容も多いですが、わからないところは読み飛ばしても、話としては理解できます。
また、テキスト全体はネコとイヌの両方を含んでいるので、その意味でも、必要なところだけを拾い読みするのがよいでしょう。
ちなみに大まかな内容は、こんな感じです。

  • 成分・栄養素ごとの解説
  • ペットフードの歴史と種類、製法など
  • イヌとネコのご飯の違い
  • ライフステージごとに大事な栄養
  • 病気と栄養の対応

栄養素ごとの解説は化学式なども多く、拒否反応のある方は読み飛ばしてしまいましょう。
筆者はもちろん、読む前から華麗にスルーです。
ただ、水の項目は一応、目を通しました。
そこまで難しくないですし、大事な話なので、軽く目を通すことをオススメします。

食べて良いもの、ダメなもの

イヌトネコのご飯の違いは、一読の価値アリです。
食材の向き不向きや、好みについて触れています。
特に、家庭でよく扱う食材で、イヌやネコが気をつけるべきものの項は必読です。
よく知られるタマネギの他、アボカド、牛乳、ほうれん草、スルメなども、ネコは注意が必要そうです。
ちなみに、タマネギの中毒成分が書中ではアリルプロピルジスルフィドと書かれていますが、最近は有機チオ硫酸化合物との話もあったりします。
両者がお仲間なのか別物なのか、専門家ではない筆者にはさっぱりわかりません。
とりあえず、ネギ属はダメ、絶対。

ネコは肉食獣

ネコは大腸などの消化器官が短く、臼歯もないので植物食に身体が向いていない、まさに肉食動物です。
炭水化物はあまり消化吸収しない点には注意が必要です。
他の入門書などにも書いてあるお話ですが、より詳しく解説されています。

ほかにも気になるところ

妊娠、仔猫、成猫、去勢、老猫なおライフステージごとの栄養や、育て方の注意点なども書かれています。
また、病気ごとの話も、少しむずかしいですが参考になります。
予防や根治のための考え方にも触れています。

ネコのごはんと健康のこと

ネコのご飯や栄養について、真面目に取り組みたい人におすすめの本です。
まずは分かるところだけ拾い読むだけでも、価値があります。
いざ病気や検査で獣医さんから話を聞く時に、前提の知識があるだけでもその後の行動は変わってくるでしょう。

本について

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■著者:阿部又信
■B5判:約140頁
■定価:3,150円(税込、送別)

目次

第1章 栄養学概論
第2章 ペットフード
第3章 犬および猫という動物
第4章 犬と猫の養分要求量
第5章 ライフステージと栄養
第6章 疾病と栄養

参考

https://www.jsava.org/vt/vt-308.html