【ねこ本】『ネコの動物学』
どぅぶるにゃーん。
どうも、筆者です。
みかときなことの生活がはじまって、まだ間もない頃のこと。
みかが便秘になりました。
病院に連れてエコーで診てもらうと、あらまあ、大腸の中にとってもりっぱなう◯ちのお姿が。
排便を促すお薬をもらって、お尻の穴にオイルを塗って、ご飯もウェットフードに変えてとてんやわんや。
翌日にはなんとかカチカチのうん◯を排出。
みかのお尻の穴は痛々しくも赤くなっておりました。
ほっと一息をついたのも、つかの間。
今度は下痢です。
あわわとあわを食っているうちに、まさかのきなこまで。
ウィルスかと慌てて病院に連れていくも、検査の結果は何も出ず。
「ストレスかご飯の問題だろう。今日からすぐにでも変えなさい」
獣医の先生からお叱りを受けます。
しかし、何をどう変えたら良いのやら。
色々とネットで調べたり、専門書を買い漁ったり。
ご飯を変え、寝床を変え、適度な運動も意識して。
2〜3日後、無事に下痢を脱出しました。
まだまだネコのことをちゃんと知らなかったと、痛感させられた出来事でした。
掲載元:Amazon
ネコの入門書
これは筆者がちゃんとネコの勉強をしようと、最初に手に取った本です。
伴侶動物学の研究者が書いた、いわば正統な『ネコの入門書』です。
ネコの生態や生理、行動、習慣。そしてヒトとネコの文化について、広くまんべんなく包括しています。
ネコの食べ物
そもそも、この本を購入したきっかけは、ネコの食べ物について正しい知識を求めたからでした。
本書では、消化器官の特徴から、向いている食材、必要とする栄養素について解説しています。
ネコの腸は他の動物と比べて短く、植物の消化には適していないそうです。
炭水化物や糖を栄養に変える能力も低く、穀物食は向いていません。
タンパク質やアミノ酸をエネルギーに変えているため、肉や魚が最適です。
キャットフードの原料や含有成分も、まずはそこに気をつけなくてはいけませんでした。
まさに、ネコは肉食動物なのです。
ネコの味覚
また、ネコの味の感じ方も、参考になりました。
苦味はキライ。
甘みは味蕾がショ糖を感じないため分からないが、アミノ酸の甘みは感じる。
酸味も分かるが、塩味には鈍い。
植物性脂肪よりも動物性脂肪を好む。
冷たいものよりは40度前後の体温に近いものがすき、などなど。
この一冊で、ネコの食物嗜好について、幅広く学べます。
さらに学びたいひとへ
巻末には、さらに学びたいひとへの推薦図書や、参考文献の引用リストも載っています。
その点でもまさに入門向きと言えるでしょう。
とにかくまずはきちんとしたネコの知識を取り入れたい、という時にぴったりの本です。
より深く知っていくための最初のとっかかりとして、オススメです。
本について
[ShopLink title=”ネコの動物学” keyword=”ネコの動物学” mode=”book” item_id=”4130622242″ detail=”大石 孝雄 東京大学出版会 2013-12-24″ /]
著者
大石 孝雄
所属
東京農業大学農学部教授、農学博士
バイオセラピー学科伴侶動物学研究室
専門
伴侶動物学、動物遺伝学、動物資源学
目次
はじめに
1 野生ネコの仲間――家畜化への道
1.1 ネコの仲間
1.2 ネコの進化
1.3 ネコの家畜化
1.4 イエネコの品種
2 狩人としてのネコ――動物学的な特性
2.1 ネコの感覚器官と行動特性
2.2 ネコの狩猟能力
2.3 ネコのコミュニケーション
2.4 ネコの遺伝
3 家庭動物としてのイエネコ――飼育の基礎
3.1 イエネコの繁殖
3.2 イエネコの栄養
3.3 イエネコの生理
3.4 イエネコの病気
4 イエネコの生態――ヒトとの共生
4.1 イエネコの生態
4.2 イエネコの役割
4.3 イエネコの福祉
4.4 イエネコの問題行動
4.5 ヒトとイエネコの共通感染症
5 ヒトとネコの関係――歴史と文化史
5.1 歴史の中のネコ
5.2 芸術の中のネコ
5.3 民俗誌の中のネコ
6 これからのネコ学――イエネコの将来
6.1 ネコの遺伝子を探る
6.2 野良ネコ問題を考える
6.3 ネコの将来的な役割を探る
おわりに
さらに学びたい人へ
引用文献
索引
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